人を食い滅ぼす獅子

【日々のレーマ】2022年8月26日(金)

エゼキエル書 19:3
雌獅子は子獅子のうちの一頭を取り上げた。それは若い獅子となり、獲物をかみ裂くことを習い、人を食い滅ぼすようになった。

【追記】
雌獅子に取り上げられた若獅子は、人を食って滅ぼすようになります。
この若獅子は、捕らえられて、エジプトへ引いていかれます。

ここでの若獅子は、南朝ユダがエジプトの支配を受けたときの王エホアハズ(ヨアハズ)のことと思われます。
エホアハズは、人を食い滅ぼすとの表現から悪い王であったことでしょう。
エホアハズは、王の在位期間わずかにしてエジプトに連行され、生涯を閉じます。

この後、雌獅子は、二匹目の若獅子を立てます。
二匹目の若獅子は、人を食って滅ぼし、女性問題を起こし、国を廃墟にします。
この若獅子も悪い王であったことでしょう。
そして、この若獅子は、捕らえられてバビロンの王のもとに引いていかれます。

この二匹目の若獅子は、国を廃墟にすることから、南朝ユダが滅亡したときの王ゼデキヤのことでしょう。
ゼデキヤは、バビロンに捕囚されず、南朝ユダに残って王を続けます。
そして、ゼデキヤは、バビロンに反乱を起こします。
バビロンと戦うといっても捕囚の民を救う動機ではありません。
ゼデキヤはエジプトと内通しており、動機は自分の権力欲と思われます。

反乱の結果、南朝ユダは、バビロンに完全に滅ぼされます。
ゼデキヤは、反乱者としてバビロンの王のもとに連行され、悲惨に生涯を閉じます。

どちらの若獅子(王)についても、南朝ユダにあって王の権威を与えたのは、雌(メス)の獅子の存在です。

雌(メス)の獅子が象徴するものが、もしも母子協助であったら・・
それは、神様の采配であって、その結果は良かったはずです。
しかしながら、南朝ユダの歴史の結果は悲惨なものでした。

そうすると、雌(メス)の獅子が象徴するものは、女神信仰、すなわち神ならぬものを匂わせます。
神様が立てた王ではないということです。

このような南朝ユダの最後は、以前こちらで紹介したエレミア書24章の悪いいちじくの末路と一致します。

その一方で、エレミア書24章には、良いいちじくも登場します。
この良いいちじくは、バビロンに捕囚された民を指します。
その捕囚の民の中から、時を経てイエス様が生まれるからです。