【日々のレーマ】2022年8月25日(木)
箴言 19.11
人に思慮があれば、怒りを遅くする。その人の栄光は、背きを赦すことである。
【追記】
怒りが、神様の計画、そして人生を狂わせることがあります。
例えば、モーセの磐石の摂理です。
モーセは、不平をいう民に対して、憤激のあまり血気を抑えられずに、杖をもって磐石を二度打ちました。そのために、磐石の摂理は成就せず、その影響は、後のイエス様の時代にも及びます。
冒頭の聖句は、箴言の【怒りを遅くする】という教えです。
箴言には、同様の教えが繰り返し登場します。
箴言
14:29 怒りを遅くする者には豊かな英知がある。気の短い者は愚かさを増す。
15:18 激しやすい者は口論を引き起こし、怒りを遅くする者は争い事を鎮める。
16:32 怒りを遅くする者は勇士にまさり、自分の霊を治める者は町を攻め取る者にまさる。
19:11 人に賢明さがあれば、怒りを遅くする。その人の栄誉は、背きを見過ごすことにある。
この【怒りを遅くする】とは、どういう意味でしょう。
人間の心には、『知』『情』『意』の三機能があります。
この心の三機能が互いに働きあって、人間の行動が決定されます。
もし『怒りの情』が生じても、『知としての理性』が十分に働いていれば、間違った行動を避けることができます。
ところがです。怒りの情が生じても、すぐには理性が働かないという話があるようです。
怒りから、理性がちゃんと働くまでに、6秒以上かかるという話です。
この6秒以上という時間の真偽は分かりませんが・・
怒りからすぐに行動して失敗し、後から後悔するといった経験は誰にでもあります。
怒りが生じてから理性がちゃんと働くまで、6秒以上の時間がかかることは、なんとなく想像できます。
自動車に例えるなら・・
怒りはアクセルです。理性はハンドルやブレーキです。
怒りで、私という車がアクセルを踏んだとします。
しかし、すぐには、私の理性であるハンドルもブレーキも効かないということを知りましょう。
私は、怒りに我を忘れた暴走車になります。
自分が危険になるだけではなく、身近な家族や他人まで巻き込んでしまいます。
それは、取り返しがつかないということです。
『あの時に戻れたら』と後悔します。
箴言の【怒りを遅くする】という戒めは・・
【理性】が働くまでは【怒り】を口や手や足に出すなということでしょう。
怒りを感じたら心の中で数をゆっくり数えてみましょう。
本当に6秒以上かは個人差です。自分に合わせて調整しましょう。
また、その怒りが本当に落ち着くまでには1日~数日はかかることも覚えておきましょう。
いずれにても、怒りを遅くするべきというのが箴言の教えです。