【本日のリマ】
エゼキエル書35章10節
おまえは、『これら二つの民、二つの国は、われわれのものだ。われわれはそれを占領しよう』と言った。しかし、そこには主がいたのである。
【追記】
エゼキエル書35章は、エドムの民に対する預言です。
エドムの民は、ヤコブの兄エサウの子孫です。
イスラエルの二つの国(南朝ユダと北朝イスラエル)と、エドムは、同じアブラハムを先祖とする氏族の関係になります。
エドムの民は、これら二つの国が外国に侵略されて弱った際に、氏族同士でありながら、略奪に入っているのです。
お互いの先祖であるエサウとヤコブは、兄弟間の長年の怨讐を超えて和解しています。
創世記35章に綴られる兄弟間の勝利の金字塔です。
しかし、この先祖の勝利は、お互いの子孫たちに相続されなかったことになります。
そのために、エサウの子孫たちは先祖の神に対する信仰を失って、目先の略奪行為に走ったのでしょう。
その結果、エドムの民は地上から絶たれることになりました。
もしも勝利したときに、その勝利を神様のもとに宣言していれば、お互いの子孫に伝統として伝えることができたのかも知れません。