ステパノの殉教

【本日のリマ】

使徒の働き7章52節
あなたがたの先祖たちが迫害しなかった預言者が、だれかいたでしょうか。彼らは、正しい方が来られることを前もって告げた人たちを殺しましたが、今はあなたがたが、この正しい方を裏切る者、殺す者となりました。

【追記】

使徒の働き7章は、使徒ステパノの殉教です。

ステパノは、最高法院の裁きの場に引き出されました。

彼は、「モーセと神を冒涜する言葉を語っていた」という偽りの証言で訴えられたのです。

大祭司は、ステパノに「そのとおりなのか」と問います。

ステパノは、それに答える代わりに、信仰の祖アブラハムからモーセに至るユダヤの歴史を、旧約聖書の通りに語ります。

それこそが、ステパノが、神様とユダヤの伝統を大切にしていることの証明でした。

・・・

一方、その場にいた人々にとって、旧約聖書の先祖の話は、はらわたが煮えくり返る内容だったのです。

それは、神様に背いて、預言者を迫害しては、滅んでいった先祖たちの歴史でもあったからです。

今、ステパノを迫害している自分たちの姿に、かつて滅んだ先祖の姿が重なったのです。

彼らは、最高法院の場でありながら、耳を覆って大声で叫びます。

狂乱した彼らは、ステパノに殺到して町の外に連れて行きます。

そこで、ステパノに石を投げつけたのです。

・・・

ステパノの地上最後の言葉は、こうです。

「主よ。この罪を彼らに負わせないでください。」

このとき、主の聖霊に満たされたステパノには、イエス様が神の右に立っておられるのが見えたはずです。(使徒の働き7章56節を参照)

あなたがたの先祖たちが迫害しなかった預言者が、だれかいたでしょうか。(使徒の働き7章52節)