永遠の真実の愛で憐れむ

【本日のリマ】

イザヤ書54章8節
怒りがあふれて、少しの間、わたしは、顔をあなたから隠したが、永遠の真実の愛をもって、あなたをあわれむ。──あなたを贖う方、主は言われる。

【追記】

一般に、【神様の愛】は、イエス様以降の新約聖書に限った話のように感じます。

しかし、旧約聖書にも、少ないながらも神様の愛についての記述が存在します。

冒頭の聖句は、その一つです。

ここでの【あなた】は、夫である神様から捨てられた、捕囚の民を指します。

神様は、男性格の神様ですから、その対象としての《捕囚の民》は女性格の妻にたとえられます。

捕囚の民は、エルサレムの地を、神様によって追い出されます。

異国バビロンの地で捕囚になった今、捕囚の民は、神様から永遠に見捨てられたのだと心底から思ったでしょう。

しかし、神様は、こう言われます。

主はあなたを、夫に捨てられた、心に悲しみのある女と呼んだが、若いころの妻をどうして見捨てられるだろうか。──あなたの神は仰せられる──(イザヤ書54章6節)

わたしはほんの少しの間、あなたを見捨てたが、大いなるあわれみをもって、あなたを集める。(イザヤ書54章7節)

妻を見捨ててかえりみないような、薄情な神様ではありません。

一旦は怒りに顔を隠しても、捕囚の民のことを、初愛の妻として忘れません。

その妻のことを、いつまでも永遠の真実の愛をもって憐れむ神様です。

このように、捕囚の民に対するとき、永遠の真実の愛をもって憐れむ神様なのです。