【日々のリマ】
ホセア書7:8
エフライムは、もろもろの民の中に混じり込む。エフライムは、片面しか焼けていないパンだ。
【追記】
上の聖句の《エフライム》とは、罪深い北朝イスラエルを代表する名前です。
それは、北朝イスラエルの初代王ヤロブァムが、イスラエル12部族の一つエフライム族の出身であったことに由来します。
北朝イスラエルは、そもそもはソロモン王の使用人であったヤロブァムが反乱を起こして、南朝ユダから分かれて建てた国です。
ヤロブァムは、北朝イスラエルの民を、信仰の中心地エルサレム(南朝ユダ)から引き離すため、神ならぬ偶像(金の子牛)を国内に建造して、国造りをします。
その後、北朝イスラエルでは十九王が代わることになります。しかし、彼らは互いに殺害しあい、王室が9回代わり、善良な王が一人もいなかったと言われます。
そのため、神様は、南朝ユダから預言者エリヤを遣わして、カルメル山の祭壇の火で、邪教の預言者850名を滅ぼします。
神様は、さらに数々の預言者(エリシャ、ヨナ、ホセア、アモス)を遣わして、選びの民を命懸けで伝道するように摂理されます。
冒頭のホセア書は、その頃の時代になります。
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上の聖句で、北朝イスラエルを指すエフライムが《もろもろの民の中に混じり込む》とは、どういう意味でしょう。
エフライムの民の悪い性質が、パン生地に混じるように、その他の部族にも拡散するという意味でしょう。
そのパン生地は、かまどの燃え立つ火で焼かれますが、《片面しか焼けていないパン》になります。
焼けた面と、生焼けの面という、二心(ふたごころ)を持った不義の状態を警告します。
太初すなわち始まりは、唯一なる神様です。それが、すべての根本です。
人は、その唯一なる神様に立ち返ってこそ、本来の自分を取り戻すことができます。