自分の義に酔う

【日々のリマ】2023年2月7日(火)

ヨブ記22:7
疲れている人に水を飲ませず、飢えている人に食物を拒んだからだ。

【追記】

ヨブは愛する家族を奪われ、我が身も病に冒されるという不幸が続きます。

友人であるエリファズは、この不幸はヨブの悪行が原因だと勘ぐります。

冒頭の言葉はその部分です。しかし、ヨブにはそんな事実はなく、勝手なあてずっぽうです。

エリファズも最初の内は、ヨブのことを慰めていたのでしょうが・・

後に退けないエリファズは、自分の義をヨブに押し付けるかたちになります。

ここでのエリファズは、自分の義に酔っています。

そのために、エリファズは、本人も知らぬうちに、神様ならぬものになった状態です。

そうなると、ヨブにも義はありますから、調和はなく対立(議論)が生じます。

その結末でしょうか、ヨブ記42章で神様はこう告げます。

主がこれらのことばをヨブに語った後、主はテマン人エリファズに言われた。「わたしの怒りはあなたとあなたの二人の友に向かって燃える。あなたがたが、わたしのしもべヨブのように、わたしについて確かなことを語らなかったからだ。(ヨブ記42:7)

【わたし(神)について確かなこと】とは、【神様の愛と義】とも考えられます。

こう告げられれば、エリファズは、自らの良心に神様の愛と義を尋ねることになりますね。

人は自分の義に酔わずに、良心の声(羅針盤)に尋ねてみることが大事だと思います。