【日々のリマ】2023年1月25日(水)
エレミヤ書48:9
モアブに翼を与えて、飛び去らせよ。その町々は住む者もなくて荒れ果てる。
【追記】
モアブは、偶像(エモシュ)に子供を殺して捧げる偶像崇拝を行っていました。
また、モアブは、財宝に依り頼んで高慢になったともあります。
エレミア書48章は、罪悪を積み重ねたモアブにくだる厳しい審判です。
荒らす者がすべての町に入って来る。(エレミア書48:8)
その剣をとどめて血を流さないようにする者は、のろわれよ。(エレミア書48:10)
滅びを避けようと抵抗すればのろわれる、という絶望の審判です。
そのような厳しい審判を前に、モアブの民はどこまで分かっているでしょうか。
エレミア書には、モアブの民の様子がこうあります。
モアブは若いときから安らかであった。彼はぶどう酒の澱(おり)の上によどみ・・その味はそのまま残り、香りも変わらなかった。(エレミア書48:11)
モアブの民は、滅びるまで分かろうとはせず、変わらないということです。
その滅びからモアブが回復するには『終わりの日』まで待つことになります。今いるモアブの民には望みがないということです。
そこで、神様は、モアブの民一人一人に、こう呼びかけます。
逃げて、自分自身を救え。荒野の中の灌木(別訳:野ロバ)のようになれ。(エレミア書48:6)
モアブに翼を与えて、飛び去らせよ。その町々は住む者もなくて荒れ果てる。(エレミア書48:9)
戦争や天変地異など大きな災苦を前にして、個人や家庭に助かって欲しいのが神様です。
逃げ出して、自衛して生き延びて欲しい。
滅びるまで分からなかったとならないようにでしょう。
(※)モアブは【正常性バイアス】の状態です。周りが滅びる人の群れだと、危険の察知が遅れて誰も逃げ出さないというものです。