【日々のリマ】2023年1月26日(木)
詩篇142:3
私の霊が私のうちで衰え果てたときにも、あなたは私の道をよく知っておられます。
【追記】
サウル王は、人望の厚いダビデを妬み恐れて、殺そうとします。
ダビデにしてみれば、尽くしていたサウル王に理由なく裏切られた状態です。
ダビデは、そのサウル王の追手から逃れ、アドラムの洞窟に避難します。(サムエル第一22:1参照)
ダビデの近くに味方はおらず、明日の命も知れぬ窮地です。
少人数で孤立して絶望する状況です。
人は、サウル王による理不尽な仕打ちに対して、不平不満の怒りに溺れてしまうかもしれません。
しかし、ダビデは違いました。
詩篇142篇は、そんなダビデが洞窟の中で神様に捧げた祈りです。
私の霊が私のうちで衰え果てたときにも、あなたは私の道をよく知っておられます。(詩篇142:3)
巨人ゴリヤテに勝利した勇者中の勇者であるダビデが、神様の前にへりくだっています。
ダビデは神様を義としたので、ダビデの窮地に神様が働きます。
このあと、ダビデを助けるために400人ほどの人々が、ダビデのもとに集まるのです。(サムエル第一22:2参照)
果たして、ダビデのように神様を義としてへりくだることは簡単でしょうか。
『自分は正しい』という我(が)が出れば、神様の前にへりくだることはできません。
窮地に立ちながら意味なく強がる人は、沢山いるかもしれません。
しかし、窮地に立ちながら、神様こそ義であるとしてへりくだる強さを見せる人は稀です。
勇者ダビデの芯の強さは、こういう強さにあると感じます。