【十字架の福音】と【神の王国の福音】

【日々のリマ】2022年12月28日(水)

ヨハネの福音書16:20
まことに、まことに、あなたがたに言います。あなたがたは泣き、嘆き悲しむが、世は喜びます。あなたがたは悲しみます。しかし、あなたがたの悲しみは喜びに変わります。

【追記】

冒頭の聖句は、イエス様が、来るべき十字架の予定とその三日後の復活について、後を託す弟子達に教える場面です。

イエス様の目的が【十字架の福音】であれば、十字架によって贖罪される群衆にこそ、イエス様はその話を語られたと思います。

【十字架の福音】は、多く人々が聖霊の感動によって実感するところだからです。

しかし、イエス様が【十字架の福音】を贖罪として群衆に向けて直接教えた様子は、四福音書に見当たりません。

その一方で、イエス様は、ご自身の福音についてこう言われます。

ルカ4:43【ほかの町々にも、神の国の福音を宣べ伝えなければなりません。わたしは、そのために遣わされたのですから。】

※「神の国」は、原語bas-il-i’-ah(王族・王国の意)から直訳すると「神の王国」のこと

イエス様ご自身が群衆に向かって直接に伝えておられたのは、【神の王国の福音】です。

使徒パウロらによって【十字架の福音】が救いとなって世界に伝播したことは、偉大な主のご計画です。

しかし、その一方でイエス様の【神の王国の福音】が隠れてしまうことがあってはいけません。

主の祈り(マタイ6:10,ルカ11:2)において【御国を来たらせたまえ】と祈るのはそのためです。