異邦人の女の信仰

【日々のレーマ】2022年11月15日(火)

マルコの福音書7:30
彼女が家に帰ると、その子は床の上に伏していたが、悪霊はすでに出ていた。

【追記】
マルコ7章とマタイ15章に出てくる異邦人の女の話です。

異邦人は、イエス様に「悪霊につかれた娘を助けてください」と願います。
イエス様と異邦人の会話は、こうです。

イエス様「子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのは良くないことです。」
異邦人「主よ、そのとおりです。ただ、小犬でも主人の食卓から落ちるパン屑はいただきます。」
イエス様「女の方、あなたの信仰は立派です。あなたが願うとおりになるように。」

イエス様は、異邦人を小犬に(かわいく!)たとえることで、この方の返事を引き出しています。
ユダヤ人を納得させつつ、異邦人の娘を救うための方便かもしれません。

ではなぜ、イエス様は、この方の信仰を立派と言われたのでしょう。
この方がイエス様の奇蹟を信じただけなら、イエス様の周囲に集まった人々の信仰と同じです。

当時のユダヤ人は、イエス様に、モーセやダビデのようにユダヤを救うメシヤ像を期待していました。

ところが、この異邦人の方は、イエス様がユダヤ人のキリストではなく、異邦人つまり世界を救うキリストであると、その価値を示しました。

そのことをイエス様は立派と認められたのではないでしょうか。

・・それでは、今のときはどうか考えましょう。

人は、キリストのことを、自分たちのキリスト(つまり教会のかしら)だと思っていないでしょうか。
そこから、キリストに対する勝手な振る舞いが生じます。

キリストが世界のキリストだと分かれば、人は勝手な振る舞いができません。