雅歌の書

【本日のレーマ】2022年8月14日(日)

雅歌 6.1
女のなかで最も美しい人よ。あなたの愛する方は、どこへ行かれたのでしょう。あなたの愛する方は、どこへ向かわれたのでしょう。私たちも、あなたといっしょに捜しましょう。

【追記】
冒頭の聖句は、花嫁が最愛の夫を探し歩き、エルサレムの女たちが一緒に捜そうと申し出るシーンです。

雅歌は、このように男女の恋を歌い上げます。
聖書の中でも異質な書物です。雅歌に神様は登場しません。雅歌は、神様への祈りとも信仰の話とも無関係です。

そのため、聖書の正典に雅歌を加えることに、古くから多くの反対があったようです。
そんな多くの反対を押しのけたのが、ユダヤ教のラビ・アキバです。
ラビ・アキバの尽力によって、雅歌は聖書の正典に加えられました。
このとき、ラビ・アキバは「聖書全体は聖なるものであり、雅歌こそは、聖なるものの中で最も聖なるものである」と言ったとのことです。

雅歌こそは、聖なるものの中で最も聖なるもの・・

確かに・・・雅歌に現れる関係は純粋です。この世の世俗的なものとは違います。
雅歌を聖書らしくないと反対した人は、世俗的なイメージで見てしまったのかもしれません。

雅歌からは、天地創造された神様が、アダムとエバが日常の中でどうあって欲しかったかといった、そんな自然な関係がくみ取れます。

ところで、神様は、男性を神様の体として創造されました。そして、神様の天地創造に先行して、神様の御心にあったのは、神様が最後に創造される女性でした。

その創造における男女の関係が、神様の御心として雅歌から汲み取れるならどうでしょう。
雅歌は聖なるものの中で最も聖なる書物になります。