苦い悪意と、不義の束縛

【日々のレーマ】

使徒の働き,8章23節
おまえが苦い悪意と、不義の束縛の中にいることが、私には見えるのだ。

【追記】

サマリアの町に、魔術使いのシモンがいました。

今で言えば、シモンは、マジシャンであって、エンターテイナーです。

しかし、当時の人々は、シモンの魔術を、神のちからともてはやしました。

・・・

そのシモンは、ペテロたち使徒が行う聖霊役事にあこがれます。

シモンは神ならぬ者であったからこそ、本当の神のちからにあこがれます。

そこで、シモンは、使徒たちのところに金を持っていき、聖霊役事の権威を買おうとします。

それに対するペテロの答えは、こうです。

おまえの金は、おまえとともに滅びるがよい。おまえが金で神の賜物を手に入れようと思っているからだ。(使徒の働き,8章20節より)

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聖霊役事の権威は、神の賜物ですから、お金で買うものではありません。

ペテロたちが行う聖霊役事は、イエス様から来ています。

キリストによらずして、聖霊役事は行えません。

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もしも、シモンが無知ゆえに金で買えると誤解しただけなら、ペテロはシモンにやさしく教えればよかったでしょう。

しかし、ペテロには、魔術師シモンの裏の顔が見えていたのです。

ペテロは、シモンに対して厳しくこう宣告します。

おまえが苦い悪意と、不義の束縛の中にいることが、私には見えるのだ。(使徒の働き,8章23節より)

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シモン自身には分からずとも、悪意は、キリストと共にある人にとって胆汁のように苦いのです。

また、不義なる行為は、良心の呵責となって、悪人自身を不自由にするのです。

いくら、魔術師シモンが神の権威を欲しても、裏の顔を持ったままキリストの前には立てないのです。