【日々のレーマ】
ピレモンへの手紙，１章１８節から１９節
もし彼があなたに何か損害を与えたか、負債を負っているなら、その請求は私にしてください。私パウロが自分の手で、「私が償います」と書いています。あなたが、あなた自身のことで私にもっと負債があることは、言わないことにします。
【追記】
ここで登場するのは、主人のものを盗んで逃げた、奴隷オネシモです。
パウロは、そのオネシモの負債を、主人ピレモンに謝罪します。
しかし、主人ピレモンにも負債があることを、パウロは匂わせています。
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盗みの罪は、警察に任せるとして・・・
ここで考えるのは、神様に対する罪の負債です。
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人はみな、堕落したアダムとエバの遠い子孫として誕生します。
そして、アダムの原罪を罪の根っことして、様々な堕落性が生じ、それゆえに数々の罪を犯し、抱えきれない負債を負います。
それは刑法が取り締まる罪ではなく、天の法にひっかかる罪であり、天の負債です。
だから、すべての人は、神様から見れば、泥棒なのです。
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一方、キリストであるイエス様は、罪なきアダムとして、神様の右側から地上に来られます。
キリストだけが、神様から見て、罪なき御方なのです。
そうなると、キリストの回りは、罪の負債を抱えた泥棒ばかりです。
当然、その中には、パウロも、ピレモンも、オネシモも、私も、みな入ります。
どんなに聖人の顔をしても、立派なことを言っても、罪なきキリストの前では、等しく泥棒なのです。
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キリストを前にして、泥棒が泥棒をさばくことはできません。
自分を正義とはできないのです。
もしさばけば、単なる泥棒同士の仲間割れです。
キリストのみが泥棒をさばき、神様に与えた罪の負債を赦すことができるのです。
だから、人は、泥棒として、キリストの前に立っているのです。