【日々のレーマ】
創世記,26章32節
ちょうどその日、イサクのしもべたちが帰って来て、自分たちが掘り当てた井戸のことについて告げた。「私どもは水を見つけました。」
【追記】
創世記26章は、アブラハムの息子、イサクの話です。
イサクは、飢饉のときに、主の命じるところに従って、ペリシテ人の王アビメレクの地ゲラルに移り住みます。
イサクは、その地で主の祝福を受け、多くの収穫を得ます。
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ペリシテ人は、それを見て、よそ者であった、イサクの祝福に嫉妬します。
ねたみの心にかられて、ペリシテ人は、イサクの井戸を、すべて土で埋めてしまいます。
これらの井戸は、もともと、イサクの父アブラハムがしもべたちを使って掘った井戸でした。
ペリシテ人は、イサクの父の遺産を奪って、台無しにしてしまったことになります。
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一方、王アビメレクは、強くなるイサクを恐れて、ゲラルの地からイサクを追い払います。
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そこで、イサクは、ゲラルの谷間に天幕を張って、そこに住み始めます。
その谷間にも、父アブラハムによって掘られ、その後にペリシテ人に埋められた井戸がありました。
イサクは、その父の井戸を掘り返し、父が名付けたと同じ名を井戸につけます。
父の遺産を取り戻すわけです。
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そのあとも、ペリシテ人の妨害は続きます。
イサクが、新しい井戸を見つけると、ペリシテ人たちは自分たちの井戸だと譲りません。
そうやって所有権を争った井戸の名前は、エセフ(争い)、シテナ(敵意)と名付けられました。
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イサクは、妨害にめげずに、新たな井戸を探します。
そして、イサクは、所有権の争いがない井戸を掘り当て、レホボテ(広い所)と名付けます。
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次のステージとして、イサクは、べエル・シェバに上ります。
この地で、イサクは、父アブラハムが神様から受けたと同じ、アブラハムの子孫を増し加えるという祝福を授かります。
イサクは、神様から祝福を授かった地に、主の祭壇を築きます。
そして、イサクのしもべたちは、新たなその地に井戸を掘り始めます。
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一方、王アビメレクは、イサクの元を訪れます。
平和の盟約を結ぶことが目的でした。
アビメレクは、イサクに対する神様の祝福を目の当たりにして、自然屈服したのです。
イサクは、この自然屈服を受け入れて、盟約を結びます。
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その盟約を結んだ当日、ちょうどその日に、イサクのしもべたちが、その地で掘っていた井戸を掘り当てます。
「私どもは、水を見つけました」
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こうして、イサクは、この世を代表するアビメレクを自然屈伏させ、父アブラハムの祝福を復帰します。