【日々のレーマ】
エレミヤ書,28章9節
平安を預言する預言者については、その預言者のことばが成就して初めて、本当に主が遣わされた預言者だ、と知られるのだ。
【追記】
神様による預言者は、戦争や、わざわいや、疫病などの滅びを、警告として預言することがあります。
その預言の通りに、北イスラエルはアッシリアによって滅び、南ユダはバビロンによって滅びます。
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しかし、滅びの預言が、その警告通りに、必ずしも成就するわけではありません。
ヨナ書は、滅びの預言が成就しなかった、代表例です。
預言者ヨナは、神様によって、ニネベの町が滅びることを預言します。
すると、ニネベの人々は、王から民に至るまでが、いっせいに改心します。
神様は、その人間の改心をもって、滅びの預言を撤回します。
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結果として、預言者ヨナの滅びの預言は、成就しなかったことになります。
それでは、預言者ヨナは、偽者になったでしょうか。
イエス様は、マタイ伝12章41節で、このニネベの出来事、すなわち滅びの預言が成就しなかったことに触れています。
このように、ヨナの預言は成就しなくとも、イエス様が公認された預言です。
すなわち、滅びの預言が成就しなくとも、ヨナは、神様から遣わされた預言者なのです。
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一方、冒頭の聖句で、エレミヤは、こういっています。
平安を預言する預言者については、その預言者のことばが成就して初めて、本当に主が遣わされた預言者だ、と知られるのだ。(エレミヤ書,28章9節より)
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ここでの平安の預言は、預言者エレミヤが人々に警告していた滅びの預言とは、真逆の内容でした。
御用学者である偽ものたちは、たとえ国が滅びるときであっても、人々の歓心をかうため、平安を預言します。
人々は、その平安の預言にすがって、改心すべきチャンスを失います。
エレミヤの言葉は、そのように人々が滅ぶ前に、偽ものの預言に気付くようにという警告なのです。