【日々のレーマ】
マタイの福音書、10章18節
また、あなたがたは、わたしのために総督たちや王たちの前に連れて行かれ、彼らと異邦人に証しをすることになります。
【追記】
イエス様は、十二使徒をお決めになって、イスラエルの各地にお遣わしになりました。
そのとき、イエス様は、彼らにこう命じられました。
異邦人の道に行ってはいけません。また、サマリア人の町に入ってはいけません。むしろ、イスラエルの家の失われた羊たちのところにいきなさい。行って、「天の御国が近づいた」と宣べ伝えなさい。(マタイ、10章5節~7節より)
異邦人とは、唯一なる神を知らず、神ならぬ偶像を崇拝していた異文化の人々のことです。
サマリヤ人とは、滅んだ北イスラエルの残留民と、アッシリアからの移住民との間に生まれた人々のことです。
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イエス様の教えは、いずれ全世界に宣教されますので、宣教する相手先から異邦人やサマリア人を最初に除いたのは、順番の問題だったと思われます。
イスラエルの人々は、律法の教えを養育係とすることで、キリストを民族的に迎えるための信仰の基台を引き継いできました。
それゆえに、神様は、イスラエルの人々を先の初穂として、彼らから始まってイエス様の福音が全世界に広がることを、まず予定されていたと思われます。
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その一方で、イエス様は、このようにも心配されています。
人々には用心しなさい。彼らはあなたがたを地方法院に引き渡し、会堂でむち打ちます。(マタイ、10章17節より)
この心配は、後に、使徒行伝の中で現実に起こります。
使徒ステパノに始まり、多くの使徒たちが、キリストの名のゆえに裁かれ、それを理由に刑場で死刑になったのです。
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しかし、たとえ暴徒に石を投げられようと、ライオンの牙にかかろうと、常に使徒たちは毅然とし整然とした態度でいられました。
仮に、イエス様が偽キリストで詐欺師であったら、使徒たちはこのようには死ななかったでしょう。
人は、嘘や偽りと分かっていることに、生命をかけないからです。
このような使徒たちのまっとうな態度こそ、イエス様がキリストとして真実であることの証しでした。
そこで、冒頭の聖句でイエス様が言われた言葉に注目しましょう。
また、あなたがたは、わたしのために総督たちや王たちの前に連れて行かれ、彼らと異邦人に証しをすることになります。(マタイ、10章18節より)
古今東西において、キリストを知る者のまっとうな態度は、キリストを正しく証しすることになるのです。