正論と陰謀の情報戦

【本日のレーマ】

哀歌2章14節より
あなたの預言者たちは、あなたについて、むなしい、ごまかしの幻を見た。あなたの咎を暴いて、あなたを元どおりにしようとはせず、あなたについて、むなしい宣告と、惑わすことばの幻を見た。

【追記】

哀歌2章は、バビロンによるエルサレム陥落を、エルサレムの住人の嘆きとして伝えています。

以前から、エレミヤに代表される預言者は、罪深いエルサレムが滅びることを警告していました。滅びる前に、早く神様に帰れと。

一方、エレミヤとは逆の預言者もいました。彼らは、エルサレムは滅びないから安心しろと言っていたのです。

エルサレムの人々は、真剣に警告するエレミヤよりも、滅びないという預言者を信じたいと思ったでしょう。

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神様の側にいたエレミヤと、神ならぬ側にいた預言者たちと、そこには目に見えないかたちの情報戦があったことが分かります。

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現代も昔も、情報戦は変わりません。

陰謀が、偽旗をあげて、正論を装います。

また、正論の皮を着た偽者が失敗することで、正論の信用を落とすこともあります。

両方とも、自分こそ正論と思っています。自分は、正しいことをしていると主張して、譲るつもりはありません。

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しかし、歴史の結果をみれば、エレミヤの一方が正しかったことになります。

エルサレムの住人は、エルサレム陥落の悲劇にあってはじめて、エレミヤの警告が正しかったと知ったのでした。

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インターネットの現代は、外からの情報に惑わされる人も多くおられるかと思います。

そういう現代だからこそ、外からの情報に支配されて奴隷になることなく、自らの良心の声に心を開いて、自由責任において判断することが幸いです。