【本日のリマ】
使徒の働き10章11節
すると天が開け、大きな敷布のような入れ物が、四隅をつるされて地上に降りて来るのが見えた。
【追記】
使徒の働き10章から11章には、異邦人の宣教への大きなキッカケとなる出来事が書かれています。
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当時のユダヤ人社会では、食べてはいけないものが律法で定められていました。
その理由は、神様の知恵によるものですので、人間の知恵ではその理由は分かりません。
ただ、想像するには、一つには、衛生上の問題があったでしょう。
また、赦されない偶像崇拝の供え物を、間違えて口にしないためでしょう。
さらには、そんな偶像崇拝を行う異邦人たちとの食事の交流を制限するためでしょう。
そのため、初期キリスト教会においても、異邦人との食事には制限が多かったと思われます。
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そのような当時に、使徒ペテロが夢を見ます。
天が開け、大きな敷布のような入れ物が、四隅をつるされて地上に降りて来ます。
その中には、あらゆる四足の動物、地を這う物、空の鳥が入っています。
そして、『ペテロよ、立ち上がり、屠ってたべなさい』という声が聞こえます。
しかし、ペテロは、これらのきよくない物や汚れた物は食べたことがありませんと、断ります。
すると、また声が聞こえます。『神がきよめた物を、あなたがきよくないと言ってはならない。』
このようなことが、3回繰り返されます。
(ペテロの3回繰り返しは、もう伝統行事ですね。)
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ペテロが夢からさめると、異邦人コルネリウスの使いが、ペテロのもとを訪れます。
そこで、ペテロは、コルネリウスの元を訪ねて食事をします。
そして、異邦人の彼らは、神のことばを受け入れます。
このことから、永遠の神様が、人間に対して最もよい時を定めて、決まり事を与えていることが分かります。
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レビ記には、うなぎが食べられない決まり事がありました。
すべて水の中にいる生き物のうち、ひれや鱗のないものはすべて、あなたがたには忌むべきものである。(レビ11章10節)
しかし、今の時代にうなぎが食べられるのは、ペテロに与えられた夢のゆえなのです。