失われた者を捜して救うため

【本日のリマ】

ルカの福音書19章10節
人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。

【追記】

ルカ19章の始まりは、ちびたザアカイの話です。

ザアカイは、宗主国ローマの取税人のかしらで、同胞のユダヤ人から税を取っていました。

そのため、ユダヤ人社会では、裏切り者のように嫌われる存在でした。

イエス様は、そのザアカイに声をかけます。

『わたしは、今日、あなたの家に泊まることにしているから』(ルカ19章5節)

それを見て、周囲の人々は、『あの人は罪人のところに行って客になった』と文句をいいます。

それに対するイエス様の言葉が、冒頭の聖句です。

人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。(ルカ19章10節)

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そもそも、神様がご自分の似姿として人間を創造されましたから、神様にとって人間は《我が子》のような存在です。

しかし、最初の人間アダムが堕落して神様から離れました。

そのために、人間は、親なる神様から離れた、みなし児のような立場でこの世に産まれます。

我が子がみなし児になれば、親は平気ではいられません。それが親の心情・愛情です。

そこから、神様にとって《人間の救済》とは、みなし児になった我が子を捜して救うという、親の心情・愛情に他なりません。

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その親なる神様の心情・愛情を思うと、イエス様がザアカイにかけた次の言葉の深い気持ちがよく理解できると思います。

『わたしは、今日、あなたの家に泊まることにしているから』(ルカ19章5節)