【日々のリマ】2023年1月6日(金)
使徒の働き12:23
すると、即座に主の使いがヘロデを打った。ヘロデが神に栄光を帰さなかったからである。
【追記】
ヘロデとは、ヘロデ・アグリッパ1世のこと。洗礼ヨハネを処刑したヘロデ・アンティパスの甥にあたります。
このヘロデ王は、初期教会の中の人たちを苦しめようとして、追手を出して十二弟子の一人である大ヤコブを剣で殺します。
すると、ヘロデ王を支持する人々は喜び、ヘロデ王の人気は上がりました。
ヘロデは、さらに人気を得ようと、今度はペテロを捕まえて牢に入れます。
(このときのペテロは主の使いによって牢から出て難を逃れます。)
このように、ヘロデは、称賛を一身に受けたいという動機から行動します。
一方、自分が迫害しているイエス様や初期教会のことを知る気は、ヘロデにはありません。
そして、ヘロデは、会衆の前で演説の声が『神の声だ』と称賛を受けた後で、不慮の死をとげます。
聖書は、このヘロデの死の原因を『神に栄光を帰さなかったから』とだけ伝えます。
神様は、怒るに遅い方ですから、安易に天罰覿面(てんばつてきめん)とは言えません。
しかし、いずれにしても我が身に称賛を受けたなら、ヘロデのような【罪の誘惑】が心に生じます。
そこで、【罪の誘惑】を【神のご聖恩】にひっくり返しましょう。
イエス様が受けたサタンの三大試練の結果は、そのひっくり返しを私たちに教えています。(マタイ4:1~11)
まず、人を高みに上げて落とすというサタンの誘惑がありました。
イエス様は、その誘惑の罠を【神のご聖恩】にひっくり返して、サタンを退けます。
私たちも、神様にご聖恩をお返しする気持ちで【栄光在主】と言いましょう。