【本日のレーマ】
ローマ人への手紙8章15節
あなたがたは、人を再び恐怖に陥れる、奴隷の霊を受けたのではなく、子とする御霊を受けたのです。この御霊によって、私たちは「アバ、父」と叫びます。
【追記】
本来の人間は、神の血統に子として生まれ、親なる神様に似て成長し、神様を「アバ、父」と呼ぶはずでした。
しかし、最初の人アダムが堕落することによって、この世の人は原罪の血統に生まれます。
サタンは、この原罪と恐怖によってこの世の人を支配し、偽りの主人として君臨します。
そのため、人は、不本意ながら奴隷の霊を受けることになります。
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この原罪の清算について考えましょう。
個人や社会の罪の範囲であれば、義人は良心に従って、罪の葉や、罪の枝や、罪の幹を切り落とすことで、罪を清算することができるでしょう。
しかし、人間始祖アダムによってもたらされた原罪は、罪の血統の根っこにあります。
どれほどの義人であっても、その原罪の根っこから生まれているため、そこに原罪があると分かっても、根っこから自分を変えることができません。
このような人間始祖アダムがもたらした原罪を根っこから清算できる御方は、アダムに代わる新たな人間始祖をおいて他にいません。
そのために、キリストは、唯一なる人間始祖として、無原罪の御霊をもって地上に誕生し、神の実子たる身分(いのちの木)に完成される方です。
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次に、冒頭の聖句において、この世の人が受けるという《子とする霊》とは何か考えましょう。
この、子とする霊、とは、原罪の家系に生まれた者が、キリストの接ぎ木を受けることで、《無原罪の家系の子たる身分》を授かることと、解釈されます。
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このように原罪を清算するため、罪人から義人までのすべての人は、いつか必ずキリストの元に集まるのです。