風をよむとは

【本日のレーマ】

伝道者の書8章8節より
風を支配し、風をとどめておくことのできる人はいない。死の日を支配することはできず、この戦いから免れる者はいない。

【追記】

自分の意志で生き方を決めても、その通りに生きることができるとは限りません。

そのことを、伝道者の書は、《風を支配し、風をとどめておくことのできる人はいない》と表現します。

ここでの風は、空を吹くだけの風ではありません。

この聖句が、《死の日を支配し、免れる者はいない》という人生のありざまに続くからです。

このことから、風は、人の人生を左右する何かを指します。

そこで、風のヘブライ語《ルーアㇰフ》に注目しましょう。

このヘブライ語は、創世記1章2節に登場する神の霊《ルーアㇰフ》にも使われます。

この神の霊には、神様から生じて、被造物すべてに高い次元で作用する神の霊的な力が、含まれます。

このあまねく働く力、すなわち風で象徴される万有原力には、神様の意志や目的に沿った方向性が備わります。

・・・

さて、人生の達人は、《この風をよむ》といいます。

ここでの《この風をよむ》とは、人生の背景にある神様の意志や目的を読むことです。

神様の意志や目的を読めば、人の生き方は、風に逆らわず、順風に乗って安泰かつ安楽に進みます。