主を信頼できないアハズ王

【本日のレーマ】

イザヤ書7章4節より
彼に言え。『気を確かに持ち、落ち着いていなさい。恐れてはならない。

【追記】

南ユダのアハズ王の時代です。

北イスラエルのペカ王と、アラム(現在のシリア地域)のレツィン王とが手を汲んで、南ユダを攻めたことがありました。

そのとき、南ユダの兵士12万人が一日で殺されます。

北イスラエルの軍隊は一旦帰りますが、南ユダは、それで収まりませんでした。

兵士を失って弱体化した南ユダの町々は、エドム人やペリシテ人の略奪にあいます。

歴代誌第二28章は、この原因を、アハズ王が好き勝手にふるまい、甚だしく主の信頼を裏切ったからと伝えます。

アハズ王は、敵国アッシリアに助けてもらおうと、主の宮(エルサレム神殿)の宝物まで貢物に差し出します。しかし、アッシリアは何の助けにもならず、南ユダを苦しめるばかりでした。

このように主の信頼を裏切るアハズ王は、そむき続けます。

今度は、敵国アラムの神々(神ならぬもの)の祭壇を町々に作っていけにえを捧げます。敵国にこびを売ることで、自国をなんとか守ろうとしたのです。しかし、その行為は、南ユダ全体における主に対するつまずきとなります。

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ここまでのアハズ王の行動を見ると、自国を自ら守ろうという意志は弱く、自国の運命を敵国に常にゆだねていたことが分かります。

その背景には、アハズ王自身が、最大の守り手である、主を信頼できず、自国の勝利を確信できなかったことがあるでしょう。

アハズ王の信仰が、主のしるしを求めなかったのではありません。ただ、主を信頼しなかったのです。

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それに対して、主は、預言者イザヤを通して、アハズ王にこう説きます。

『気を確かに持ち、落ち着いていなさい。恐れてはならない。』

その姿勢が、信仰者に必要だと分かります。