【本日のレーマ】
マタイの福音書12章39節
しかし、イエスは答えられた。「悪い、姦淫の時代はしるしを求めますが、しるしは与えられません。ただし預言者ヨナのしるしは別です。
【追記】
別だと言われた預言者ヨナのしるしの型は、2つあります。
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1つ目のヨナのしるしは、マタイ12章40節に、次のように示されます。
ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。(マタイ12章40節より)
ヨナは、荒れた海を静めるために、自ら進んで、船から海に投げ込まれます。
ヨナは、主が準備した大魚に呑み込まれます。三日三晩、大魚の腹のよみの中で主に祈ります。
同じように、キリストは、三日三晩よみに下ります。
ペテロの手紙第一の3章19節に、《霊においてキリストは、捕らわれている霊たちのところに行って宣言された》とある通りです。
これが、1つ目のヨナのしるしです。
キリストは、肉において死に渡され、霊において生かされた後に、大魚の腹のような地の中に一旦くだられます。
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次は、ヨナのしるしの2つ目です。
2つ目のヨナのしるしは、マタイ12章41節に、次のように示されます。
ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし見なさい。ここにヨナにまさるものがあります。(マタイ12章41節より)
ヨナの祈りを聞いた主は、魚に命じて、ヨナを陸地に吐き出させます。
悔い改めたヨナは、主のことばのとおりに、異邦人の都ニネベに向かいます。
そして、異邦人たちに向かって《40日するとニネベは滅びる》と預言します。
すると、ニネベの民は、悔い改めて神様を信じ、断食を呼びかけて、粗布をまといます。
このことが耳に入ったニネベの王も、民にならって同じことをします。
さらに、王は、《ひたすら神に願い、それぞれ悪の道と、その横暴な行いから立ち返る》ことを民に布告します。
神様は、ニネベの人々が、悪の道から立ち返ったことをご覧になると、ニネベに下すわざわいを思い直し、それを行いませんでした。
これが、2つ目のヨナのしるしです。
霊において生かされたキリストは、地上に、はたらかれて、世の人々を、神様の方向に向けるしるしを行われます。
それは、ヨナがニネベの人々すべてを救った以上のまさるものがあります。