悪に対して悪を返さないように

【本日のリマ】

テサロニケ人への手紙第一5章15節
だれも、悪に対して悪を返さないように気をつけ、互いの間で、またすべての人に対して、いつも善を行うように努めなさい。

【追記】

冒頭の聖句で、パウロは《悪に対して悪で返さないように》と言っています。

相手が悪人だからと、悪で復讐すれば、喜ぶのは悪人の背後のサタンです。

その人が、悪で復讐した分だけ、神様から離れるからです。

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同じことは、すでに旧約聖書の中で、主がモーセに告げられています。

あなたは復讐してはならない。あなたの民の人々に恨みを抱いてはならない。あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。わたしは主である。(レビ記19章18節)

イエス様が説く隣人愛が、旧約聖書の中で、主によってすでに説かれていたのです。

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多くの人は、旧約聖書は《目には目を》の世界だと、イメージします。

しかし、旧約聖書の《目には目を》は、公けの立場の者が社会の秩序を保つために裁くという話です。

《目には目を》は、人が悪で返す復讐ではなく、公僕による義なる裁きの話なのです。

あくまでも隣人の間では、《悪に悪で返さず》であって、かつ《隣人を自分自身のように愛しなさい》です。

そうしてみると、旧約の時代から、新約の時代を経て、一貫して変わらない神様の愛のルールが存在すると感じられます。