子を勘当する親の気持ち

【本日のリマ】

ホセア書4章15節
『主は生きておられる』と誓ってはならない。

【追記】

ホセア書4章は、親である神様が、子である北朝イスラエルの民を勘当する内容です。

北朝イスラエルは、ソロモン王の使用人ヤロブァムが反乱を起こして南朝ユダから分かれた国です。

ヤロブァムは、信仰の中心であったエルサレム神殿(南朝ユダにあった)から人々を引き離すため、先祖伝来の神様を捨てて、神ならぬ偶像崇拝を推し進めます。

神様は、ホセアを通してこう警告します。

わたしの民は木に伺いを立て、棒が彼らに事を告げる。これは、姦淫の霊が彼らを迷わせ、彼らが自分の神のもとを離れて、姦淫したからだ。(ホセア4:12)

神ならぬ偶像崇拝は、姦淫の罪を呼び込みます。

それは、偶像によって全知なる神様の目から隠れたと、人を錯覚させ、姦淫の罠に堕ちるためです。

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冒頭の聖句は、その北朝イスラエルの民に対する言葉です。

『主は生きておられる』と誓ってはならない。(ホセア4:15)

この言葉を額面通りに受け止めるだけでよいでしょうか。

神様は、人が『主は生きておられる』と誓わなくなることを本当に望んでいるのでしょうか。

親子の関係で考えましょう。

ある親が『もうお前なんか知らない、親子の縁を切る』と言ったとき、その親の本心は子と縁を切ることではありません。子に帰ってきて欲しいというのが親の本心です。

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そのことは、エルサレムへの帰還を預言した時の次の聖句からも感じられます。

彼らがかつて、バアルによって誓うことをわたしの民に教えたように、もし彼らがわたしの民の道をよく学び、わたしの名によって『主は生きておられる』と誓うなら、彼らはわたしの民のうちに建てられる。(エレミヤ12:16)

子に勘当を告げる親なる神様から、神様の本当の気持ちを知りましょう。