哀歌の涙

【本日のリマ】

哀歌1:16
これらのことで、私は泣いている。私の目、この目から涙があふれる。

【追記】

旧約聖書の哀歌は、預言者エレミヤによる捕囚時代の書と言われます。

バビロンの地にあって、主の都エルサレムが滅んだことを泣いています。

では、なにゆえに自分たち(エルサレム)は滅んだと泣いているのでしょうか。

現実をみるなら、敵国バビロンの軍隊によってエルサレムは滅んだのです。

国家や歴史家の観点からは、敵国バビロンのせいで滅んだと考えるでしょう。

しかし、哀歌の視点はこうです。

主は、敵のようになって、イスラエルを飲み込まれた。(哀歌2:5)

主は計画したことを行い、昔から命じていた自らのことばを成し遂げられた。(哀歌2:17)

哀歌は、主によって、主の都エルサレムが滅んだという後悔の念があります。

ここに哀歌に一貫する涙の原点があります。