知恵ある行動とは

【日々のリマ】

マタイの福音書26:69
ペテロは外の中庭に座っていた。すると召使いの女が一人近づいて来て言った。「あなたもガリラヤ人イエスと一緒にいましたね。」

【追記】

ペテロの三度の嘘(イエス様に対する否認)です。

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ところで、このことは、イエス様によって事前に預言(マタイ26:34)されていました。

では、預言が成就するために、ペテロはイエス様を裏切ったのでしょうか。

それで納得できる方はいないでしょう。本末転倒になるからです。

あくまでも預言の悪い成就として、ペテロの裏切りの責めをイエス様が担われたのです。

本来の預言(人間に対する警告)は、人間の責任において善き結果を成就させるためにあります。

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さて、ペテロは、囚われのイエス様の近くまで来ています。

ペテロは、中庭で焚き火に当たりながら、成り行きを見守っています。

そこでは、多くの偽証人が立てられ、囚われのイエス様に不利な証言(偽証)をしていたのです。

ペテロ自身は、イエス様が『生ける神の子キリスト(マタイ16:16)』であると、よく分かっています。

今、ペテロは、イエス様の近くにあって、神の子キリストを証しできる立場です。

それなのに、自分が何をなすべきか分かりません。

人は、このように大切な立場(責任)を与えられながら、すべきことが分からないときがあります。

そういうときこそ、良心にたずねながら、自由意志(人間の責任)から自発的に考えるときだと思います。