【日々のリマ】2023年1月30日(月)
歴代誌第二1:13
こうして、ソロモンはギブオンにある高き所から出て行き、会見の天幕の前を去ってエルサレムに行き、イスラエルの王となった。
【追記】
歴代誌第二1章は、ソロモンがイスラエルの王になって初めの行動です。
ソロモンは、まずキブオンにある高き所に行きます。
そこには、モーセが荒野で作った会見の天幕が移設されてあったからです。
つまり、モーセと共に荒野を進んだ、モーセ伝来の幕屋が置かれた場所です。
ソロモンは、このギブオンの地で全焼のささげ物を献げて祈り、夢の中で神様から知恵と知識を授かります。知恵のソロモンといわれる由縁の出来事ですね。
ただし、このギブオンの幕屋には、幕屋の本体である《契約の箱》はありません。
《契約の箱》は、ダビデによってエルサレムの天幕(幕屋)に既に運ばれた後だったからです。
《契約の箱》が置かれた場所は、神様がダビデに指示をした場所であって、エルサレムのモリヤ山にあって、オルナンの打ち場があったところになります。
ギブロンでの使命を果たしたソロモンは、《契約の箱》があるエルサレムに向かいます。
ここで気づくことは、ソロモンは、王の初めとして、《契約の箱》が移動した行程(10キロほどの短い距離ですが)をたどっていることです。
そして、ソロモンは、《契約の箱》が置かれたモリヤの山(オルナンの打ち場)に、エルサレム神殿を建設することになります。
《契約の箱》は、《キリスト》が地上に降臨するまでの間、《キリスト》の代わりとして神様が選びの民に与えたものです。
《契約の箱》をたどるソロモンの行動は、《キリスト》が地上に来られて歩まれた道をたどって、《キリスト》の心情を尋ねる信徒の手本なのかもしれません。