廃墟のエルサレムに立つ人々の気持ち

【日々のリマ】2023年1月17日(火)

詩篇104:5
あなたは地をその基の上に据えられました。地はとこしえまでも揺るぎません。

【追記】

詩篇104篇は、読んでみると、かつて読んだ景色(デジャブ)が繰り返される詩歌です。

その最初は、創世記第1章の神様の天地創造の世界になります。
何もないところから、神様によって天地が創造されました。

二番目のデジャブは、ノアの大洪水が去った直後の世界です。
大洪水によって何もなくなった世界から、再び出直すときです。

そして、この詩篇104篇は、バビロン捕囚の後の時代に書かれました。

三番目のデジャブは、詩篇104篇のとき、すなわち捕囚の民が解放されてエルサレムに帰還したときになります。
帰還した民の前に、エルサレムは廃墟と化しています。ここからエルサレムを再建しなければなりません。

そう考えると、詩篇104篇は、神様による天地創造を讃えつつ、その一方で、失われたエルサレムを取り戻す人々を激励する詩歌と感じます。

かつて栄光のエルサレムでした。しかし、人々の醜い争いによってエルサレムの罪は拭い切れないものになっていました。

今、エルサレムがリセットされたことで、出直しのための基(もとい)が定まります。

多く失ったと感じるのは虚構の実に過ぎません。それを惜しんでいても出直しは始まりません。

出直しのための基(もとい)が地上に定まったと讃える詩歌なのです。

あなたは地をその基の上に据えられました。地はとこしえまでも揺るぎません。(詩篇104:5)

詩篇104篇の美しい歌の動画を引用いたします。ご参考まで。