ダニエルの【科学的な思考】と【ひらめき】について

【日々のレーマ】2022年12月23日(金)

ダニエル書2:19
そのとき、夜の幻のうちにこの秘密がダニエルに明らかにされた。ダニエルは天の神をほめたたえた。

【追記】
バビロンの王ネブカドネツァル二世は、捕囚したユダヤ人の中から少年たちを選び、3年間養育(寄宿制の学校)して、王の家来にすることにしました。

その中には、ユダ族の少年ダニエルたち4人がいました。ダニエルは、養育の期間にバビロン王が食べるごちそうやぶどう酒で身を汚すまいと心に定めます。そこで宦官の長アシュベナズに対して自分たちの身を汚さないようにして欲しいと願うことにします。

特別扱いを願い出たわけですが、ダニエル書1:9によれば【神は、ダニエルが宦官の長の前に恵みとあわれみを受けるようにされた】ために、宦官の長はダニエルの願いを真剣に聞きます。

ただ、宦官の長は、ダニエルたち4人が王が定めたものを食べずに顔色が悪くなることで、王の怒りをかうことを恐れます。

そこで、ダニエルは、科学的に理にかなった実証方法を、彼らの世話役に提案します。

ダニエル書1:12-13【どうか十日間、しもべたちを試してください。私たちに野菜を与えて食べさせ、水を与えて飲ませてください。そのようにして、私たちの顔色と、王が食べるごちそうを食べている少年たちの顔色を見比べて、あなたの見るところにしたがって、このしもべたちを扱ってください。】

十日のちに世話役がみたところ、ごちそうを食べた他の少年よりも、ダニエルら四人の方が顔色よく、からだつきもしっかりしていました。そこで、世話役は彼らに野菜を与えることにします。

(※メニューを野菜に限定したのは、律法で食べてよい肉の種類が細かく限定されていたためでしょう。言えることは、当時の衛生状況では異邦人のごちそうは健康を害したということです。一方、新約の時代になると、神様はペテロに異邦人の食べ物を摂ることを薦めています。現代は肉も野菜も両方食べましょう。)

このように、ダニエルは、科学的な思考(再現性と因果関係の実証)で物事を考えられる人でした。

さらに、冒頭の聖句のように、ダニエルには、幻と夢を解く能力(ひらめき)が神様から授けられます。

【科学的な思考】と【ひらめき】は思考の両輪であって、どちらも神様の賜物です。

どちらかを偏重する人は、神様の賜物から遠ざかるように感じます。

例えば、『mRNAワクチン(コロナワクチン)には、健康を害するという科学的なデータがないから、健康を害さない。科学的なデータに基づかない主張には反論しましょう。』と考えることは、およそ科学的思考でもありません。

『人類初のmRNAワクチンについては、現時点の暫定的なデータで、この先の結果は断言できない。mRNAワクチンが健康を害さないという非科学的な断言には反論しましょう。』と考えるべきでしょう。

さらに、【ひらめき】を欠く【科学的な思考】は、過去の知識に囚われることになります。それでは、人間は進歩しません。

およそ全ての発明は、【科学的な思考】と【ひらめき】の両輪によって授けられる神様の賜物です。このような発明によって、人は万物を主管して進歩しています。神様の御業は偉大です。