短期と長期

【日々のレーマ】2022年9月30日(金)

民数記32:5
また言った。「もし、私たちの願いがかないますなら、どうか、しもべどもがこの地を所有地として賜りますように。私たちにヨルダン川を渡らせないでください。」

【追記】

(1)1番目の申し出
モーセたちイスラエルは、アモリ人と戦ってヨルダン川東岸のモアブを手に入れました。
この地は牧草が生い茂り、家畜に適した地でした。

ルベン族とガド族は、多くの家畜を持っていたので、この地に残りたいとモーセに申し出ます。
ヨルダン川を渡って、神様に約束された父祖の地カナンに入らないという願いです。

モーセは【イスラエルの子の意気をくじくのか】と叱責します。確かに、彼らの申し出を認めれば、カナン人との戦いを避けて他の部族もこの地に残りたいと考えるでしょう。

(2)2番目の申し出
次に、ルベン族とガド族は、この地に羊の囲い場を作り、子供たちのために城壁のある町を建てる計画を語ります。
その代わり、彼らは、カナンでは先頭で戦い、他の部族が相続地を受け継ぐまで自分の家に帰らないことを誓います。
モーセは、この誓いを固く約束させて、彼らの2番目の申し出を認めます。

(3)短期の結果
彼らは申し出通りの働きをして、モーセとの約束を果たします。
その結果、彼ら(ルベン族・ガド族・マナセの半部族)は、カナンの外であるヨルダン川東岸のモアブの地に定住するようになります。

(4)長期の結果
しかし、ヨルダン川東岸のモアブは、たびたび敵の侵略を受けます。
カナンの外のために、イスラエルの防衛ラインから離れていたためです。
最終的にアッシリアによって彼らは捕囚され、その後の消息は歴史から消えます。

(5)小括
ルベン族たちの計画は、カナンに戻るという神様本来の計画とは別のものでした。
人間が立てる計画は、神様の計画に比べれば短期の計画になります。
人は、神様の計画を尋ね求めて、短期~長期の計画を立てることが大切ですね。