ギブオンとの盟約

【日々のレーマ】2022年8月30日(火)

ヨシュア記 10:6
ギブオンの人々はヨシュアのところ、ギルガルの陣営に人を遣わして言った。「しもべどもから手を引かないで、急いで私たちのところに上って来て、私たちを救い、助けてください。山地に住むアモリ人の王たちがみな、私たちに向かって集まっているのです。」

【追記】
かつて、モーセは次の預言をしました。

申命記31:3 【あなたの神、主ご自身があなたに先立って渡って行き、この方があなたの前からこれらの国々を根絶やしにされ、あなたはこれらを占領する。

この預言を極端に解釈すると、約束の地カナンの外国人すべてを『根絶やし』にすることになります。

カナン地域の国ギブオンは、この預言を知っていたので、自分たちも無条件に根絶やしになると非常に恐れました。
そこで、ギブオン人は、遠くの国(カナンの外)から来たように変装をして、ヨシュア軍と盟約を結びます。

ギブオン人は、遠くの国から来ましたと嘘をつけば、根絶やしにならないと真剣に考えたのです。
ところが、盟約から早くも3日目には、この嘘がばれます。

果たして、カナン地域の国ギブオンは『根絶やし』になったでしょうか。

嘘のきっかけは、ギブオンの人々が、モーセの神を真剣に恐れた、すなわち信じたということでした。
ヨシュアは、モーセの神を信じたギブオン人を殺しません。『根絶やし』は避けられました。
むしろ、ヨシュアは、ギブオン人に、主の祭壇のために薪割りと水汲みをする仕事を与えました。

しばらくすると、キブオンは、周辺国に襲撃されます。周辺国は、ギブオンを裏切り者として敵視したのです。

今度こそ、カナン地域の国ギブオンは『根絶やし』になったでしょうか。

ヨシュア軍は、キブオンに駆けつけて、ギブオンを守りました。『根絶やし』は避けられました。

カナン地域のギブオン人は、なぜ『根絶やし』にならないのでしょうか。

ノアのときもそうですが、『根絶やし』には目的があるはずです。
目的なしの『根絶やし』は、只のサイコパスです。

モーセが預言した【根絶やし】の目的には、悪を根絶やしにして【唯一なる神様につながる者を生き残す】という目的があったはず。だから、唯一なる神を信じたギブオン人は生かされた・・

ここで・・
旧約、新約、現代と、時代は変わります。でも、唯一なる神様は、いつの時代も不変です。
変わっているのは、神様のメッセンジャーです。
あとは、メッセンジャーから主の言葉を受ける私たちの心霊的な基準です。

モーセに主の言葉を伝えたメッセンジャーは、天使だったと言われています。
天使は、しもべですから、神様に対して主従関係になります。
そんな主従関係の立場で主の言葉を伝えれば、厳しくて赦しのない表現になります。

聖句は、神様の御心を尋ね求めながら解釈しましょう。