エステルの決意

【本日のレーマ】2022年8月6日(土)

エステル記 4.5
そこでエステルは、王の宦官のひとりで、王が彼女に仕えさせるために任命していたハタクを呼び寄せ、モルデカイのところへ行って、これはどういうわけか、また何のためかと聞いて来るように命じた。

【追記】
ユダヤ人であるモルデカイは、ユダヤ人を根絶やしにするという高官ハマンの企みを知ります。
モルデカイは、着物を切り裂き、荒布をまとい、灰をかぶって、大声をわめきながら王の門まできます。
王の妃であったエステルは、養父モルデカイの様子がただならぬことを知って、モルデカイの真意を尋ねます。聖句はその場面です。

エステルは、幼くして両親をなくし、苦労の後に王のもとに入ったユダヤの少女でした。
モルデカイは、そのエステルにユダヤ人を救うために王に直訴をしてほしいと頼みます。

エステルは王の妃という立場であっても、召しなく王のところに行くものは死刑になるという法令があるために、王に直訴することは命がけの行為でした。エステルは、当然のことにためらいがあります。

そのエステルに対して、モルデカイは言います。
「あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」
この言葉にエステルは決意します。

そして、三日断食の条件を共に立てることをモルデカイにお願いして、こう言います。
「たとい法令にそむいても、私は王のところへまいります。」
「私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」

この決意は王の気持ちを動かすことになります。そして、ユダヤ女性エステルは、ユダヤ民族の絶滅という最大の危機を救いました。

※「あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」

神様のみ旨を考えるとき、皆さんは「自分が今こうしているのは、もしかするとこの時のためであるかもしれない」と思うことが必ずあると思います。

そう思ったときこそ、皆さんが神様のみ旨のために自分が成すべき責任に目覚めたときです。