【日々のレーマ】
使徒の働き,10章28節より
神は私に、どんな人のことも、きよくない者であるとか汚れた者であるとか言ってはならないことを、示してくださいました。
【追記】
ペテロは、神様によって、幻を見ます。
幻の中で、異邦人の食べ物が、天から降りてきます。
それは、ユダヤ人が、きよくない、汚れているとして、忌み嫌う食べ物でした。
そこで、ペテロは、次の声を聞きます。
「神がきよめた物を、あなたがきよくないと言ってはならない。」(使徒の働き,10章15節より)
・・・
その幻から覚めたペテロは、ローマ人の百人隊長の家に招かれます。
その家には、多くの異邦人が集まっていました。
その異邦人たちを前にして、ペテロは、さっき見たばかりの幻の意味に気がつきます。
ペテロが幻の中で忌み嫌っていたのは、異邦人の食べ物のことだけではなく、異邦人そのものだったのです。
ペテロにとっての異邦人は、天地創造の神を知らず、清くない人々だったのです。
幻は、そんな異邦人を、きよくないと言ってはならないと教えていたのです。
そこで、ペテロは、こう言います。
「神は私に、どんな人のことも、きよくない者であるとか汚れた者であるとか言ってはならないことを、示してくださいました。」(使徒の働き,10章28節より)
・・・
そこで、百人隊長は、ペテロを家に招いた理由を話します。神の御使いの声に従って、ペテロを家に招いたのだと。
その話は、ペテロにとって衝撃でした。
なぜなら、異邦人にも、天地創造の神様が、自分たちと変わらずに働いていると初めて知ったからです。
・・・
ユダヤ人たちの神様と、百人隊長の神様とは何も変わらないと、ペテロは理解しました。
驚いたペテロは、こう言います。
「これで私は、はっきり分かりました。神はえこひいきをする方ではなく、どこの国の人であっても、神を畏れ、正義を行う人は、神に受け入れられます。」(使徒の働き,10章34節から35節より)
・・・
このペテロの驚きに対する、神様の返答は、すぐに現れます。
なぜなら、ペテロがイエス様の福音を異邦人たちに話していると、みことばを聞いたすべての人々に聖霊が下ったからです。
ペテロの目の前で、異邦人たちは、異言を語り、神を賛美しています。
どこの国の人であっても、神を畏れ、正義を行う人を、神様は受け入れられるのです。
・・・
このことは、異邦人への伝道に懐疑的であった、初期キリスト教会のユダヤ人たちを大きく変えた出来事になりました。