【日々のレーマ】
サムエル記第二,18章17節
彼らはアブサロムを取り降ろし、森の中の深い穴に投げ込み、その上に非常に大きな石塚を積み上げた。
【追記】
ダビデ王の三男アブサロムは、兄弟間のいざこざによって、ダビデから遠ざけられます。
アブサロムは、自分がダビデの王位を継げないことをさとります。
そのことが我慢できないアブサロムは、イスラエルの全部族の軍を掌握し、父のダビデ王に対して謀反を起こします。
私情による怨みの反乱であり、アブサロムには神様が働きません。
ただし、ダビデ王は、反乱の討伐軍を出すに際して、三男アブサロムのことをこう託します。
私に免じて、若者アブサロムをゆるやかに扱ってくれ。(サムエル記第二,18章5節より)
ダビデとしては、反乱したとはいえ、三男アブサロムの命は救いたかったのです。
しかし、アブサロムがラバに乗って密林を通り抜ける際に、頭が樫の木にかかって宙吊りになります。
それを知ったダビデの将軍ヨアブは、身動きのとれないアブサロムの心臓を三本の槍で貫いて、殺します。
将軍ヨアブは、ダビデ王の息子への思いを知りながら、なぜアブサロムを殺したのでしょうか。
ヨアブにも、アブサロムに対する私情の怨みがあったのです。
アブサロムは、私情による怨みによって反乱を起こしたため、私情による怨みを受けて滅びたという形です。
このように、私情による怨みから出た行動は、その予後がよくありません。
行動の動機をただすことが、大切です。