これほどの信仰をみたことがありません。

【本日のレーマ】

ルカの福音書7章8節
と申しますのは、私も権威の下に置かれている者だからです。私自身の下にも兵士たちがいて、その一人に『行け』と言えば行きますし、別の者に『来い』と言えば来ます。また、しもべに『これをしろ』と言えば、そのようにします。」

【追記】

百人隊長が、イエス様に、病気のしもべを救ってくださいと頼みます。

人々も、どうか百人隊長の願いをかなえてやってくださいと、イエス様に頼みます。

人々は、百人隊長のひととなりを、イエス様にこう説明します。

「この人は、あなたにそうしていただく資格のある人です。私たちの国民を愛し、私たちのために自ら会堂を建ててくれました。」(ルカ、7章4節~5節より)

自分のしもべの病気平癒を願う百人隊長です。普段からの行動も、そのように立派であったと分かります。

・・・

この百人隊長は、イエス様にご足労をかけることを遠慮して、こう言います。

「ただ、おことばを下さい。そうして、私のしもべを癒やしてください。」(ルカ、7章7節より)

百人隊長は、その理由をこう言います。

「と申しますのは、私も権威の下に置かれている者だからです。私自身の下にも兵士たちがいて、その一人に『行け』と言えば行きますし、別の者に『来い』と言えば来ます。また、しもべに『これをしろ』と言えば、そのようにします。」

・・・

イエス様は、この百人隊長の言葉に驚いて、こう言われます。

「あなたがたに言いますが、わたしはイスラエルのうちでも、これほどの信仰をみたことがありません。」

イエス様は、百人隊長のどこに、かつてイスラエルにない信仰をみたのでしょう。

ことばを発するだけで遠くの病を癒す、そんなイエス様の奇蹟を信じる信仰でしょうか。

それだけなら、魔術のたぐいを盲信する者の信仰とたいして変わりません。

注目するのは、そのあとの発言のほうです。

百人隊長は、《私も権威の下に置かれている者だからです》として、神様の権威の下に置かれた、イエス様のキリストたる位置を証しています。

このことは、イエス様が、神様の権威に立つキリストであることを、人々に宣言したことになります。

百人隊長が、このようにキリストを宣言したゆえに、イエス様は、百人隊長の信仰を認められたのだと思います。