【本日のリマ】
使徒の働き25章11節~12節
私はカエサルに上訴します。
そこで、フェストゥスは陪席の者たちと協議したうえで、こう答えた。「おまえはカエサルに上訴したのだから、カエサルのもとに行くことになる。」
【追記】
祭司長やユダヤ人のおもだった者たちが、パウロのことを告訴しました。
パウロを裁くためにエルサレムに送って欲しいと懇願します。
しかし、それは表向きの理由で、途中でパウロを殺してしまおうとしていたのです。(使徒の働き25章3節を参照)
パウロは、エルサレムで裁かれることよりも、ローマ皇帝カエサルの法廷で裁かれることを選びます。
そのために、パウロは『私はカエサルに上訴します』と宣言します。
このとき、《歴史が動いた》のだと思います。
・・・
パウロは、ローマに送られて幽閉の身となり、殉教するまでの数年間を過ごします。
この期間、パウロは、幽閉の身でありながら、伝道のために人々に会い、書簡を送っているのです。
当時のローマは、現代のアメリカのような世界を代表する巨大国家でした。
その強いローマにおいて、パウロは、異邦人伝道の道筋を残すことができました。
時は流れて、キリスト教は、ローマの国教にまでなるのです。
・・・
仮に、パウロが、エルサレムへの道を選んでいたら、ここまで世界にキリスト教がひろがることは難しかったかも知れません。
そう考えると、このときのパウロにキリストの聖霊が働くことで、神様のご計画の方向に歴史が動いたことが分かります。