【日々のリマ】2022年12月31日(土)
ヨナ書1:8
話してくれ。だれのせいで、このわざわいが私たちに降りかかったのか。
【追記】
最初に言っておきます。ヨナ書の登場人物は、すべて善人です。悪い人は一人も出てきません。
この話では、神様は、わざわいを下す予定だった異邦人の都ニネベを救います。
イエス様の福音がユダヤ人から異邦人へも広がることを、神様が予め教えてくださっています。
また、ニネベの都は、住民が自らの自由意志(責任)で更生することで、神様がわざわいの予定を撤回しています。その救済の形があることを証明する書でもあります。
特に、このヨナ書においてビックリするのは、ニネべにおいては、王から民から家畜に至るまでが、一遍に更生している点です。
善人の更生は話が早く、もし神様が預言者ヨナをニネベの都に派遣していなければ、ヨナ書は聖書半ページ程度で完結したでしょう。
そこでキーになるのが、預言者ヨナです。
およそ預言者らしくありません。神様が観ている方向の斜向い(はすむかい)に進みます。
なんでそっちに行くかなという癖のつよい不器用さでハラハラさせられます。
神様は、そんな預言者ヨナの我儘を見捨てずに、大団円までつきあっています。
冒頭の聖句【話してくれ。だれのせいで、このわざわいが私たちに降りかかったのか】は、実は預言者ヨナが蒔いた種です。トラブルメーカーだったのです。
そこから個人的に思い出すのは、昔観た米国SFドラマ「宇宙家族ロビンソン」のDr.スミスです。
Dr.スミスはトラブルメーカーで毎回ドラマを波乱万丈にします。
50代以上の世代には、憎めずに愛すべきDr.スミスのイメージがお分かりいただけるでしょう。
案外?? 神様も、そんなトラブルメーカーの預言者ヨナの行動を愛されたのかもしれません。
15分もあれば読み終える尊いお話(聖書4頁ぐらい)なので、中身は皆様の楽しみにとっておきます。登場人物たちの善人さに心洗われると思います。
もし未読の方は、聖書のヨナ書を手にとってみてください。