【本日のレーマ】
ゼカリヤ書1章20節
そのとき、主は四人の職人を私に見せてくださった。
【追記】
ゼカリヤ書は、捕囚から帰還した民が、荒廃したエルサレムを建て直す時代です。
主は、御使いを通して、ゼカリヤにこう語ります。
『わたしは、あわれみをもってエルサレムに帰る。そこにわたしの宮が建て直される。』(ゼカリヤ1章16節より)
そこで、ゼカリヤは、主によって、《四つの角》と《四人の職人》が登場する幻を見ます。
この幻については、聖書の注釈者ごとに、様々な解釈がなされるようです。
《四つの角》と《四人の職人》を、古代イスラエルの興亡にかかわった国家群と解釈するなどが、その代表です。
しかし、ゼカリヤ書の記述は少なく、具体的に何かといった統一見解には至っていません。
そのため、狭義に確定的な解釈をするよりも、何を言いたいかを観測したいと思います。
まず、《四つの角》と《四人の職人》が示す四数は、東西南北といった地上の四方性を表す数字であることから、ゼカリヤたちが直面する聖業である、荒廃したエルサレムの再建にかかわることでしょう。
それは、未来に来られるキリスト(イエス様)を迎えるための地の基台を整えることでした。
すると、《四つの角》は、それに立ち塞がる地の障害を指しそうです。
それに対する《四人の職人》は、それら地の障害に立ち向かって解決する英雄のことでしょう。
ゼカリヤには、これらの《四つの角》と《四人の職人》の幻が示すものに、これから先に出会ったことでしょう。
いずれにしても、地の障害と、それを解決する英雄という希望的な観測になります。