【日々のリマ】2023年2月15日(水)
歴代誌第二22:10
アハズヤの母アタルヤは、自分の子が死んだと知ると、ただちにユダの家に属する王の一族全員を滅ぼした。
【追記】
アタルヤは、南朝ユダの王の中でただ一人の女性です。
アタルヤ自身は、北朝イスラエルの王族の出ですから、南朝ユダの正統な王(ダビデの血統)にはなれません。
アタルヤは、南朝ユダの王ヨラムの妻になり、次の王アハズヤの母にあたります。
そのアタルヤは、我が子アハズヤが死んだと知ると、南朝ユダの正統な王の血をひく一族を殺すのです。
それは、アタルヤが自分で王になるためでした。
南朝ユダの王の座をクーデターで乗っ取った形です。
そのためにアタルヤは、アハズヤの子ヨアシュ(アタルヤにとっては孫)までも殺すところでしたから、目を覆いたくなる出来事です。
幸いなことに乳飲み子であったヨアシュは、アハズヤの異母兄弟であって、大祭司エホヤダの妻エホシェバによって隠されます。
いずれ王になるヨアシュは、大祭司エホヤダの夫婦のもとで7歳まで神殿で育ちます。
一方、女王アタルヤは、どうなったでしょう。
女王アタルヤは、大祭司エホヤダと軍隊に捉えられて、処刑されています。
ここに、ユダ王国の正統でない女王アタルヤの野心は終(つい)えるのです。
※ちなみに題名の「悪女アタルヤ」とは、聖書(歴代誌第二24:7)の表現であって、勝手な表現ではありません。