にせ預言者の楽観的な嘘いつわりとは

【日々のレーマ】

エレミヤ書,14章10節より
あの預言者たちは、わたしの名によって偽りを預言している。

【追記】

エレミヤは、神様が選んだ正統な預言者です。

神の道に背く南ユダ王国にあって、エレミヤの預言は、自分たちの国がやがて滅びるという厳しい内容でした。

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一方、エレミヤとは逆の立場の預言をする者たちがいました。

彼らは、国が平安で繁栄するという内容を神の名で告げていました。(エレミヤ書,14章13節を参照)

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人々は、この平安と繁栄という預言を好み、楽観的な預言者たちを信じていました。

そのため、人々は、エレミヤが伝える厳しい預言に耳を貸しませんでした。

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神様は、楽観的な預言者たちについて、エレミヤにこう告げます。

あの預言者たちは、わたしの名によって偽りを預言している。わたしは彼らを遣わしたこともなく、彼らに命じたこともなく、語ったこともない。彼らは、偽りの幻と、空しい占いと、自分の心の幻想を、あなたがたに預言しているのだ。(エレミヤ書,14章14節より)

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マタイ伝の7章において、イエス様も同様のことを言われています。

その日には多くの者がわたしに言うでしょう。『主よ、主よ。私たちはあなたの名によって預言し、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって多くの奇跡を行ったではありませんか。』
しかし、わたしはそのとき、彼らにはっきりと言います。『わたしはおまえたちを全く知らない。不法を行う者たち、わたしから離れて行け。』(マタイ伝,7章22節から23節より)

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聖書において、神様が、今現在の平安と繁栄をことさらに預言されることはありません。

平安と繁栄を神様が預言されるのは、バビロン捕囚などの艱難に耐える摂理にあって、未来の希望を与えるときに限られます。

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時を、現代に戻して考えてみましょう。

2020年米国大統領選挙のとき、私たちも含めクリスチャンの多くは、トランプ大統領を応援しました。

そのとき、Qアノンを名乗る正体不明者が出て、トランプ大統領の再当選を預言して『テレビの前でポップコーンを食べて待て』というメッセージを流し続けました。

多くのトランプ支持者は、その楽観的なメッセージにすがったことで、最後は裏切られました。

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素性の知れないQアノンの目的は、想像するしかありません。

しかし、彼らの嘘といつわりは、トランプ支持者を妄想者にして楽観させ、トランプ落選を助ける結果となりました。

Qアノンを信じて一生懸命に伝達した者も含め、素性の知れない楽観的な妄想を信じた多くの人々は、一世一代の浅はかな舞台を演じたという顛末になりました。

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妄想によって楽観を語る者は、いつの世も現れます。

エレミヤのように厳しく警告するよりも、楽観を語る者は人気を得るからです。

それを安易に拡散して、極秘情報を知っていると誇る人まで現れます。

しかし、今の世において、にせ預言者である彼らは、素性を隠して責任を取る場所にたちません。

聞く側が、神様とキリストに尋ねて、楽観的妄想を厳しく判断する必要があります。